微熱
結局眠れないままバレンタインになった。
土曜日だから、ユキに会うこともない。
あたしは佐倉くんが好きで、それは彼の描く絵が素敵だったから。
だからユキに頼んでケーキを作って、佐倉くんに食べてもらおうと思った。
でも思い浮かぶのは、あの憎たらしい顔。
「……あたし、バカだなあ」
ここまできてやっと気付くなんて。
どうしてユキに頼んだの?
それはユキが1番頼りになるから。
あたしが1番、信用している大好きな人。
それに気付いたあたしはコートを着て帽子を被って、携帯とケーキを片手に走った。
土曜日だから、ユキに会うこともない。
あたしは佐倉くんが好きで、それは彼の描く絵が素敵だったから。
だからユキに頼んでケーキを作って、佐倉くんに食べてもらおうと思った。
でも思い浮かぶのは、あの憎たらしい顔。
「……あたし、バカだなあ」
ここまできてやっと気付くなんて。
どうしてユキに頼んだの?
それはユキが1番頼りになるから。
あたしが1番、信用している大好きな人。
それに気付いたあたしはコートを着て帽子を被って、携帯とケーキを片手に走った。