サイテー彼氏
「さぁ行くぞ!」

「何処に行くの?」

「前に行った海の近くだ」

「何で?」

「着けば分る」

「そればっか」

 私はバイクの後ろに乗る

「飛ばすぜ!」

「事故は勘弁」

 雪也がバイクを走らす

「夕日が沈む前までに着くぞ」

「は?夕日?まだそんな時間じゃないじゃん」

「色々あるんだよ」

「ふぅん」

「さぁ!高速に乗るぞ!落ちるなよ!」

「と言うと雪也はスロットルを全開に捻る」

「ちょっ!料金所の手前で何で飛ばすの?速度落とさなきゃ!」

「最近これ調子悪いからふかしてやらないと料金所で止まっちゃうからよ」

「何で?」

「さぁ?エンジンが悪いんじゃないの?暖まるのに時間がかかるみたいでよ?
 たまに走行中に止まるんだよこのバイク」

「直しなさいよ!」

「あんま時間無いからな」

「もう」

 そんな話をしながら料金所で止まる

「料金は300円だよ、雪也さん」

「あんた何で俺を知ってるんだ?」

「こんな中年だって最近の番組位見るさ」
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