キミと、世界の果てまで。



大切な人を護る事が出来た達成感と、レンの隠された思いに、あたしの感情は高ぶる。


我慢出来ずに泣き出してしまったあたしを、レンは温かい体温で包んでくれる。




「チャームを集める事には怪我が付きモンだ。…だけど、俺はミライが傷付く姿を直視出来ない」



「レン…!!」



「出来る限り、俺がミライを護る。ミライは俺の事は気にしなくていいから、チャームを封印する事だけに専念しろ」




この所続いていたモヤモヤ感が、レンの言葉によって吹っ飛んだ。


レンに心に決めた相手が居ても、それでいい。


あたしは素直に、レンの気持ちを受け取っておくから―――



今、気が付いたよ。

この気持ちは、間違いなく―――




「さ、時間が無い。クロスとソードを開放するぞ」



「うん…!!」




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