キミと、世界の果てまで。



「ミライがあの地盤沈下の災いの中でも生き残れていたのは、“チカラ”があるからだ」



「レン…?」



「不安に思っているのだろ?大丈夫だ。俺が着いてるから」




ドキン…!と胸が高鳴る。

分かってたんだ、レンは。あたしの不安な気持ちを。



レンはゆっくりとあたしの肩に手を乗せて、お互いが向き合う体勢を取り始める。


真剣な眼差しに、あたしは少し頬を染めた。




「ミライはこれから俺と共に、神々の魂―――チャームを集めてもらう事となる」



「チャーム…?」



「ああ。これが地盤沈下の原因を引き起こした茶の神のチャームだ」




そう言って、レンはあたしに綺麗な透明な茶色をした、丸い形のキーホルダーを見せてくれた。




「この中には、茶の神のエネルギーが凝縮されている。あと緑、青、黄色、赤、四つのチャームを集めれば、この地球の寿命は永遠となる」




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