キミと、世界の果てまで。



「寛司…しばらく此処から動かないでね?」



「未来、お前何言って―――」



「レン!ちょっと着いてきてッ…!!」




あたしは身体を支えてくれていた寛司から乱暴に離れると、レンの腕を掴んで、急いで教室から出て行った。




「レン!これってきっと―――」



「ああ、チャームの仕業だな」




レンも気付いていたんだ。この自然崩壊が、チャームの仕業だって事を。


そうとなったら、あたし達は一刻も早くチャームを封印しなければいけない。


みんなの、命が掛かってるから…。




「とりあえずミライ、お前はその身体じゃチャームとまともに戦えないだろ」



「そうだけど…でもッ…!」




どんどん薄くなっている酸素に、呼吸器官が悲鳴を上げているのは確かだ。


肺を思いっきり掴まれているような感覚に、吐き気さえ感じるようになっていた。




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