流れ星






「……………夕陽……。」



………………誰?

目を覚ました瞬間、隣のベッドから俺を呼ぶ声。



「誰?」



「…………えっ?

だ、誰ですか?」



尋ねてみると聞き返された。

俺はカーテンをめくって見た。



「朝陽か………っ。」



そこにいたのは朝陽。

まさかこんなとこで会えるとは思わなかった。


「ゆ、夕陽…っ!?」



朝陽も驚いてるみたいで焦ってる。



「夕陽、なんでここに……?」



「サボり。

朝陽は?」



「具合が悪いの。」



…………聞くことなかったな。

ベッドに寝てるんだから。


にしても…………


俺は心配になり、ベッドから降りて朝陽のベッドに向かう。



「大丈夫か?」


そう言い、朝陽の額に手をあてると朝陽の顔は一気に赤くなった。

こんな顔できんだな。



「………熱…ないよ…?」



そんな顔されたら………



「顔赤い…………。」



歯止めが効かなくなる。

朝陽だから………?



「……………。」



「……………。」







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