愛して。


中身ちゃんとチョコレートだよね?


不安になって私も中を覗き込むと、やっぱりそこにはチョコが入っている。


ドギマギしてると拓真くんは私の方を向いてポツリと 


「全然足りねーんだけど。」



あ、なーんだ。 


そんなことかぁ。 


変に緊張しちゃったじゃない。 



「ごめんね。もっと大きいのが良かった?」


確かに量は少なかったかも。 


「……うん。意味取り違えてるみてぇだけど、もういーや。」


「……え?どーいうこと?」


「麗花は分からなくていーの。」 




そう言うと拓真くんは雨のようにキスを降り注いでくれた。 














「もう、今日はなんにもしねえから……

一緒に寝よ……」


「……うん。」






-END-






< 140 / 208 >

この作品をシェア

pagetop