愛して。


「そっかそっか。」


拓真くんが私の頭を撫でる。 


って和んでる場合じゃない!!!


拓真くんに風邪うつしたらどうするのよ!!!


とりあえず、家にかえらなくちゃ!!


「.....帰る。」


「は!?無茶ゆーなって。」


「拓真くん...に風邪......うつしちゃ..う。」


「んな事気にしてんの?
麗花の風邪ならうつっても全然へーき。」 


「.....ダメ。帰る。」


これ以上、拓真くんに迷惑かけられないよ。 





「.......っんあ」

口を開くようにキスされた。 


体に力が入らない....

「ンんっ.....」













どれくらいたったんだろ。 

ずっと拓真くんにキスされる。


ゆっくり唇がはなれた。 

「風邪ひいた時くらい、オレを頼れよ....... 
オレってそんなに頼りねぇか?」 


すごく切ない目で見つめられた。 


胸の奥が“きゅっ”てなる。 













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