ヒサイチ

文也はこういう男らしいと言うか、オヤジ臭い仕草はしなかった。私はものめずらしいものを見ているような気分になりながら言った。

「徹夜で運転なんて若いね。私には無理だわ。でも、大丈夫なの?早く家に帰って寝た方がいいんじゃない?」

「俺は徹夜なんてしょっ中だから、別に大丈夫だよ。それより何か飲み物を」

「取ってこようか?何がいい?」

「悪いな。じゃあ、アイスコーヒー」


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