ぬくもり
涙を止められなかった


何が悲しいのかさえはっきりとは分からなくて、

自分が消えてしまったような寂しさだけを体に感じてた




旦那は驚いて尋ねた
「どうした?!
何かあったのか?」




わんわん泣く子供のようなあたしを抱きしめ、ゆっくり話を聞いてくれた















「…スキ…だったんだな、そいつのこと。
俺がそうさせたんだよな
情けねーな俺。

ハハッ、何してんだろ俺たち…。

結局お互い寂しくて、愛されたいのに、すれ違ってたなんて。」









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