ぬくもり
旦那はそんなあたしをずっと抱きしめていてくれた


何度抱きしめられた腕だろう…

何度好きだと言った相手だろう…

この人と一生一緒にいたい―――
そう思った相手だった


それでも今はまだ、彼のぬくもりを思い出してしまう…





「ここだよ、
ユメの居場所は」






しばらくして泣き止むと、痛む頭とは裏腹に、心はスッキリしていた



あぁ終わったんだ…
これでよかったんだ――






旦那と目が合う


「ハハ。チョー泣いちゃった
明日ヤバイなぁ」
真っ赤な目で笑う



旦那は少し笑うと、わざと意地悪に返した

「まぁ…、フラれちゃったんだし?
仕方ない!ヨシヨシ」
頭を撫でる



「…ユメの家族はさ、ここじゃん。
俺のこと、前みたいに好きにはなれないかもだけど。
俺はユメを誰より知ってるし、愛してることに変わりないよ」




< 116 / 135 >

この作品をシェア

pagetop