ぬくもり
20分後…
「今着いた。部屋は?」
久しぶりの彼の声
胸が締め付けられた
黒いスゥェット地のジップアップパーカーにジーンズ、スニーカー
今日はいつもよりラフな感じ
アイタカッタヨ――
家に入るのを戸惑ってたあなた
「どうぞ、入って…?」
心配そうにあたしの頭に手を置いた
「あー…はじめまして」
彼が笑顔で挨拶すると、ニコニコする子供たち
自宅を見られた恥ずかしさと、彼が来てくれた嬉しさで落ち着かない
「ホントに来てくれたんだ…」
「もっと泣いてるかと思った…」
心配そうに見つめる
「エヘッ、案外元気でしょ?もー嫌になっちゃうよねー最悪……」
なるべく明るく振る舞った