合計5日のお付き合い。
「あの時ってなんだ。」

ぱっと振り返ると、走って来たのだろうに久遠が息を切らして立っていた。

「お前…なんで…。」

「水が非常階段の所まで来てたからわかった。それよりどういうことだ。」

「…お前には関係ない。」

「いいから言えよ!お前は俺の彼女だろっ!」

「彼女じゃねえよ!」

自分でも驚く程大きな声が出た。
久遠はさっきまでの勢いを無くし、私を見つめている。

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