合計5日のお付き合い。
「お前が彼女になれとか言わなければ…こんなことにはならなかった。お前のせいだよ…。」

完全に私の八つ当たりだ。

だけど誰かを責めないと自分が壊れてしまいそうで、怖かった。

「…じゃあ余計俺に関係あるじゃん。言えや。」

「…いやだ…。」

「何だと?」

「言って解決する問題じゃねえんだよ。…頼むからほっといてくれ…。」

私の悲痛な叫びを受けて、久遠は黙った。

そのまま立ち去って、お願いだから。

久遠は、立ち去ることなく、ただ一言だけ私に告げた。

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