続・あなたの時計
いつか、あんたの前に 黒蛇が、現れるーー。


床に就いても寝付かれず、耳に残るるい婆の声。

黒蛇なんて…。


蛇など、想像しただけで恐怖に心臓が、波立つ。

るい婆は、何故、あんなことを言ったのだろう?

無機質な部屋に独り。 白い天井を見つめて呟く。


独り…なんだ。


絶対と信じた人に裏切られ、永遠の愛をなくした女に訪れる長い夜。 美羽は、今宵も涙を枕に浅い眠りに就いた。
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