だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
長い長い数週間は過ぎ、淳也は大阪に帰って行った。


私は、心も躰もボロボロだった。



飛行機に乗る数時間前まで、淳也は私を乱暴に何度も抱いた。


空港では、飛行機に乗る寸前まで何度も「愛してる、恭子」と、言葉にした。


そして、
「これから会えない分、毎日、マメに連絡するから」
と…
私を抱き締めながら、言った。



言葉も、笑顔も、心も、感情も忘れた私は、ただの抜け殻。

淳也は、私という抜け殻を抱き、私という抜け殻に言葉を掛けたのだ。



たぶん淳也は、私という体をした人形が、欲しかっただけ…


逆らわず、何も言わず、ただ淳也のソバに寄り添い、従順に従う私という人形が欲しかっただけなのだ…



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