だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
「あの~う…?」
突然、男が声を掛けてきた。


私達は驚いて、男を見た。

… そうだ、相席だったんだ。 …

私達は自分達の世界に入り、相席だというコトをすっかり忘れていたのだ…

男は、もう一度声を掛けてきた。

「良かったら…、一緒に飲みませんか?」


私達は、戸惑った…。

たぶん、さっきの一部始終を見て、声を掛けてきたに違いない…

とはいえ、さっきの行動を見られたという、恥ずかしさがあった。


私は戸惑いながら、恵を見た。


恵はまだ、不機嫌だった。

「ねぇ…、恵…。どぉーする?」

「じゃあ、オゴってくれたら一緒に飲んでもイイよ!」
恵は、声を掛けた男に不機嫌に言った。


男は、困った…という顔をして、上司らしき人に恵の言葉を報告する。



「勿論!誘ったのは、こっちだから全部、オゴるよ。」
声を掛けてきた男の後ろから、上司らしき人が私達に言った。


恵は慌てて、なら~。と、私の顔を見ながら、OKしようか…と合意をした。

上司らしき人は、長身でネコっ毛の髪を茶色く染めていた。
クールな眼差しをしているが、笑うと八重歯が出て可愛らしかった。
私は、不思議な魅力に取り憑かれた。

それが、淳也との始めての出会いだった。



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