魔王さま100分の1
「魔王さま、僕はずっとここにいて、ここから町に通うというのはどうですか?」
「私の話を聞いていなかったのか?それとも理解できなかったのか?」
「では、7日の通いの間はここに寝泊りして、外の詰め所は使わないというのは?」
「それでは困る者がいるのだろう?」
「そのほうが、魔王さまは嬉しいですよね」
「自惚れたやつめ。私を困らせるな」
魔王さは、ダメだダメだと拒否する。
「どうしたシルキス?自分で作った祭の空気で、距離のとり方を忘れたか?」
「そうかもしれません」
「しっかりしろ」
シルキスは目を伏せる。