魔王さま100分の1
「ありがとうございます」

「ふんっ。そんなのでは汚れはとれないだろう。下に降りて身体を洗ってこい」

魔王さまは、命令口調。
シルキスは、言われるとおりにした。

「では、洗い場を借ります。覗いてもいいですが、あまりふざけると夕食が遅くなりますので注意を」

「覗かないから、早く行け」

魔王さまは、シルキスを蹴っとばした。

「で、夕食ですが」
「ふむ」

魔王さまは、蹴った足を急いで戻す。

「窯の話もしたことですし、今日は外で焚き火をして焼き物にしましょう」

「賛成だ、そうしよう」

手を叩いて同意する魔王さま。
< 34 / 329 >

この作品をシェア

pagetop