だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
「色々あるけど、ここで喋っても寒いじゃない。
中に入らない?
っていうか、何新しい遊び方してたの?」
にっこりとパパが笑ってわたしに語りかける。
途端、急に唇が尖ったのが自分でも分かる。
「もう、わたしは大人だからお兄ちゃんとは遊ばないのっ」
ふぅん、と。
事態を飲み込めないままに微笑んでいるパパの手を引っ張ってお邸に向かった。
驚いたように息を飲み込んだお兄ちゃんには気づかないふりを決め込んで。
「都さん、まだ、お話は終わってませんよ?」
柔らかい羽をつけながらも鋭い針を芯に持つ、ダーツの矢みたいな声が飛んできた。
「だって、ここで喋っても寒いじゃない?」
わたしはパパの言葉を真似て答える。
振り向いて、お兄ちゃんの目を見るなんて自殺行為はしないの。
だって。
勝手に心臓がどきりってなっちゃうの、もう、よく分かってるんだから。
お兄ちゃんなんて大嫌い。
呪文のように心の中で呟きながら、私はパパと一緒にお邸に入る。
中に入らない?
っていうか、何新しい遊び方してたの?」
にっこりとパパが笑ってわたしに語りかける。
途端、急に唇が尖ったのが自分でも分かる。
「もう、わたしは大人だからお兄ちゃんとは遊ばないのっ」
ふぅん、と。
事態を飲み込めないままに微笑んでいるパパの手を引っ張ってお邸に向かった。
驚いたように息を飲み込んだお兄ちゃんには気づかないふりを決め込んで。
「都さん、まだ、お話は終わってませんよ?」
柔らかい羽をつけながらも鋭い針を芯に持つ、ダーツの矢みたいな声が飛んできた。
「だって、ここで喋っても寒いじゃない?」
わたしはパパの言葉を真似て答える。
振り向いて、お兄ちゃんの目を見るなんて自殺行為はしないの。
だって。
勝手に心臓がどきりってなっちゃうの、もう、よく分かってるんだから。
お兄ちゃんなんて大嫌い。
呪文のように心の中で呟きながら、私はパパと一緒にお邸に入る。