。゚+相方Lovers+゚。




「足元にお気をつけてお乗りくださーい」

『「はーい!」』




係員さんの注意に元気よく返事したあたしたちは、観覧車に乗り込んだ。




『これめっちゃ長いんやてな?』

「1周15分やて」

『マジで!?すっげぇ』




動き出してしばらく、他愛ない話をしてた。


でも次第に沈黙が訪れた。


……多分あたしのせいかな。


やっぱ頑張ったって、悲しいもんは悲しいねんもん。


2人でぼーっと景色を眺める。




オレンジ色の空のはしっこに、藍色の闇が見えはじめた。



もうすぐ、今日が終わる。




観覧車がてっぺんに差し掛かったとき。




「なぁ」




海斗が口を開いた。




「お前に……真希に話がある」




改まった言い方。


彼女の発表か?



……ごめん。


祝ってやりたいのは山々やけど、まだ無理や。


今のあたしに…そんな余裕ない。



だから………




『その前に……あたしの話、聞いてくれる?』




先フラれとこう。



フッた女に自分の彼女、紹介するんは……優しい海斗にとっちゃキツいかもしらんけど。



その辺は我慢してや。




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