月の雫[七福神大戦録]
「いいか?話を始める。大事な話だからしっかり聞けよ」
「ハイハイ、分かってるわよ」
黒崎の合図と共に、白衣の男がゆっくりと話始めた。
「私達は、神に仕える“福の神”と呼ばれる神です。私達のいる天では、全ての大いなる力を神が管理しており、その力を幸福として、人々に与えてきました。ところが、反乱が起き、閻魔(エンマ)の使者が天を襲ったのです。神は、力が閻魔の手に渡る事を恐れ、その力を“月の雫”として、この地上に落としました」