らぶ米でぃ!
お客が『おばちゃん』と呼ぶ度にゆいちゃんが私を見てクスッって笑う。


何それ?バカにしてるでしょ?


ゆいちゃんだって同じ格好したら『おばちゃん』って呼ばれるんだからね


と心の中で割烹着のせいにする私。



それからもひたすらおにぎりを握り


そこへ

「ゆいちゃん、あとは舞子に任せて休憩していいよ。」


八十八が二階にやって来た。


「私は?」


ずっと立ちっぱなしでいい加減疲れてるのは私も同じ。

お昼の時間なんかとっくに過ぎた。


「舞子は、あとな。」


ムッとする私にお構いなしで


「ゆいちゃん、こき使ってごめんね。

出前取ったからお昼にしよう。」


「え、でも・・・舞子さんすみません。」


私を気にするゆいちゃんに


「気にしなくっていいって。」

とか言って

「舞子、さぼるなよ。」



サッサとゆいちゃんを連れて行ってしまった八十八。



「何あれ?」


そもそも

ゆいちゃんの手伝いが必要だったわけじゃないのに


しかも

ゆいちゃんなんて大した仕事してないのに


こき使うってなんなの?


つか・・

「出前って?」


ゆいちゃん特別扱い過ぎじゃないの?


「八十八のヤツめ!」




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