透明図
正直、母まで鳩の事を知っていたのは驚いた。

はじめにサキに聞いたときには、あまり大きく考えなかったんだけど、実際は違うのだろうか。

少しだけ身震いがする思いがした。

私は、私の透明図を頭上に見上げた。

いつも通り私の透明図は、静かに沈黙を貫いていた。
私は少しだけムカついて、私の透明図をにらんだ。

そして急ブレーキをかけてバランスを崩して倒れそうになった。
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