ドラム女の過去~不良のあいつ~


その日の帰り道。


部活が終わった秋と玲は2人で校門の前に立っていた。

積極的な玲は
意中のユウヤを誘って
一緒に帰るらしい。

「・・・・はあ~・・・いいなー玲は・・・羨ましい!」

「秋も早く好きな人みつけないとね★」

「それもう口癖になってるよ」

2人が笑っていると
玄関から
走ってくる黒い影。

「あっユウヤ~★」

玲は大声で手を振る。

「ごめん!今終わったよ」

「いいよ!あっじゃあねーっ秋★」

秋はこっそりそんな玲に

「頑張ってねッ!」

そう小声で応援した。

後ろを向いた玲は
左手で秋に向かってガッツポーズをむけた。





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