生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「引っ掛かるかしら?
雄太郎……あ、ごめん。雄子ちゃんも、そう思わない?」

「ちょっ!!俺、雄子ちゃん?!!」

「ハヤシっち、“俺”じゃなくて“あたし”でしょ?せめて、女の子の制服着てるときは、女の子っぽく、ね?」

「う、うん」

「長谷川先生、モモコさんの手にかかれば、もっと、女の子っぽくなりますから」

「は、あ」

「じゃあ、モモちゃんに来てもらおっか」

 パカッ、とキラキラした携帯を取出し、どこかに電話をし始めるミドリさん。

 この三人より、卓也くんのほうが話しやすいか……。

「卓也くん」

「何」

「アライ達、気付いてるんでしょ?生徒会が探ってたこと」

「さあ」

「ってことはさ、引っ掛からないんじゃない?」

「いや、引っ掛かる」

「……何で?」

「しばらく、やってないんだろ?」

「だろうね」

「アレ。絶好の餌だろ」

「た、確かに」

 千紗によって歩き方を教わる雄太郎(もとい雄子)は、完璧、女の子。

 絶好の餌、ね。

 可哀相に。
 男に襲われるなんて。


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