生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「お、俺に聞くより雄太郎くんに聞いてみれば?」

「雄太郎はダメよ。能なしだから、何も考えてないもの」

「ヒドイよ!!千紗!!」

 しばらく雄太郎を見つめた後、おもむろに携帯を取り出した。

 誰かに電話をかけている様子なんだけど、相手が誰だか分からない。

 会話が終わったのか、携帯を閉じた。

「雄太郎、女らしさを忘れずに」

「は、い」

 しばらくしてコンコン、と生徒会室のドアを叩く音。

 千紗は「やっと来たわね」と、呟いた後「はい」と返事をした。

 開かれたドアの向こうには、ひとりの男子生徒。

 くっきりとした二重の瞳に、スッと通った鼻筋。
 髪は、少し長めの茶髪をワックスで遊ばせている。

 俗に言う、イケメン。

 眉目秀麗って言葉がよく似合う。

「祥也、遅いじゃない」

「女の子達が離してくれなくて」

 祥也と呼ばれたその男。
 いかにも遊び人だな。

 っていうか、千紗とどういう関係ですかね?


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