生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「千紗さん、とても人気がありますね」

「初めてよ。こんなに言われたのは」

 はぁー、とため息をつきながらひとつに結い上げている髪の毛を触る。

 一応、名前を呼んでくれた女の子達に微笑むのだけど。

 黄色い声が上がって、うるさい、うるさい。

「あのっ!千紗さんっ!!」

 私と同じくらいの身長の男子生徒。

 声が裏返りながら、大声で叫んだ。

 校章を見るかぎり、後輩らしい(この学校は、学年ごとに校章の色が違うのよ)。

「はい?」

「その、隣の人は?」

「林 ゆう子さん、よ」

「こんにちは」

「こここここんにちは!!」

 ビシッと90度にお辞儀をして去っていく。

 バレてないわね。

「上々の出来、ね」

「……もう、ヤダ。疲れた」

「林さん?」

「……申し訳ありません」

 長かった廊下を抜けて玄関を突破。


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