生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


『ちょっと可愛くないすか?』

 アライではない、違う人の声が、私とタクの間を抜ける。

 妙な緊張感が三人を縛った感じがした。

『黙れ。………おい』

『は、い?!』

『暇、だろ?付き合えよ』

『…嫌っ!!離してっ』

『なんだよ。てめぇから話し掛けて来たんじゃねぇかよ』

『それは!!』

 どんな感じなのよ?

 まったく分からないじゃないっ!!

 やっぱり、小型カメラも付けておくべきだったかしら?

『逃げてんじゃねぇよ』

『…来ないでっ』

『残念。壁だ』

『……嫌っ!!』

 パシンッと乾いた音。

 あら?打っちゃったの?

 雄太郎は壁まで追いやられたみたいだけど。

『捕まえろ』

『はいっ』

『キャァア……っ!んんー!』

 ドサッと音と共に、聞こえにくくなった雄太郎の声。

 チラッとタクを見ると、ゆっくり頷いた。


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