生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「大丈夫。あたしが傍にいるから。何も心配することはないんだよ」
「……っ。華さんっ……私……」
「よくシャワー浴びながら気絶しなかったね。えらいえらい」
華さんは優しく頭を撫で「脱水したら困るからリビング行こう」と私を立たせようとする、が。
脚に力が入らない私は立つことが出来ない。
「ごめんなさい、華さん……。立てない」
「やっぱり?………よーう!陽っ!!」
少しして、ゆっくりと階段を下りる音が響いて聞こえる。
遠かったのがだんだんと近くになったとき、閉じかけていたドアが開いた。
「なんだよ、華」
「千紗ちゃん立てないの。リビングまで運んで?」
「はあ?なんで俺が――」
「じゃあいいよ。あたしが運ぶ」
私の肩に手を回して立ち上がろうとする華さんだけど、なかなか立ち上がれない。
「……分かったよ。俺が運ぶよ」
「すみません……ホントに」
「千紗ちゃんは悪くないんだから。陽が始めっからそう言えば良かったの」
怒りと悲しみを含んだ瞳を陽さんに向ける華さんは、くっと唇を噛みしめていた。