生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「お前さ、千紗って言うんだろ?」

「そうですけど………」

「英明なんだよな?」

「ええ……それが何か?」

「いや、別に」

 何が聞きたかったのか分からないまま、華さんが二人分のオレンジジュースを持ってきて私の隣に座った。

 私の目の前には最新薄型液晶テレビ。

 それをつけずにただ時計の秒針を聞きながら、オレンジジュースの入ったコップに口をつけた。

 甘さと酸味がちょうどよく、泣きすぎてからからになった喉に、少し違和感を残しながらも潤してくれる。

 「ねぇ、千紗ちゃん」と。
 始めに口を開いたのは華さんだった。

「その。ミナミ先輩……えっと、田村水南(たむらみなみ)先輩が連れていった子は、彼氏じゃないよね?」

「はい。違います。さっきはありがとうございました。
あの、田村水南さんって方は……」

「警察官だから、気にしないで」

 そうですか、と納得した私は、オレンジジュースを一口飲んだ。


< 331 / 361 >

この作品をシェア

pagetop