生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
「お前さ、千紗って言うんだろ?」
「そうですけど………」
「英明なんだよな?」
「ええ……それが何か?」
「いや、別に」
何が聞きたかったのか分からないまま、華さんが二人分のオレンジジュースを持ってきて私の隣に座った。
私の目の前には最新薄型液晶テレビ。
それをつけずにただ時計の秒針を聞きながら、オレンジジュースの入ったコップに口をつけた。
甘さと酸味がちょうどよく、泣きすぎてからからになった喉に、少し違和感を残しながらも潤してくれる。
「ねぇ、千紗ちゃん」と。
始めに口を開いたのは華さんだった。
「その。ミナミ先輩……えっと、田村水南(たむらみなみ)先輩が連れていった子は、彼氏じゃないよね?」
「はい。違います。さっきはありがとうございました。
あの、田村水南さんって方は……」
「警察官だから、気にしないで」
そうですか、と納得した私は、オレンジジュースを一口飲んだ。