生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「聞いていいことか、分からないんだけど。………彼氏いる?」

「………はい。います……」

 ズキン、と。胸が痛む。

 腕の痣に気付かれたのは迂濶だった。

 それに、佐野がいなくなった今またタツキと暮らせるようになる、けれど。

 今日、あったことを話さなければならない。

「おい、華。何か鳴ってる。華のケータイじゃねぇの?」

「え?あたしじゃないよ。……千紗ちゃんじゃない?」

 華さんは近くに置いてあった私の鞄を取り、渡してくれた。

 確かに。私の携帯が鳴っていたんだけど。

「彼氏からか……。出れないよねぇ」

 通話ボタンを押そうか押さないかで迷っていると、鳴り止んだ。

 待ち受け画面に変わりよく見ると、不在50件、新着メール70通の文字。

 着信があったのは、ミドリとタツキだけど、かけすぎよね?

 新着メールにいたっては、雄太郎、タク、ミドリ、タツキ、と毎分のように届いている。

 おかしい、と思った私はざっとメールに目を通せば。

[今どこ?!電話に出てっ]

[無事なのか?!]

 などの私の安否を問うものがほとんど。


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