生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜
おぼつかない足で立ち上がり、生徒会室を出ようとした時、腕を引っ張られた。
「千紗、送ってく」
何を言ってるんだ、このバカは。
「大丈夫なんで、腕、離してもらえませんか?」
「だけど、心配だから」
「はぁー。一人の生徒を特別扱いしてもいいんですか?長谷川先生?」
「あ……」
「では、さようなら」
しまった、という顔をしたタツキを生徒会室に残し足早に教室に向かう。
だから、イヤなのよ……。
近くにいるのに親しげに話せないなんて………。
教室に一歩入れば「大丈夫?」と私を心配する声の雨。
そりゃあ、1時間目の途中から今まで保健室に行ってたのだ。
力なく微笑み「早退するわね」と一言残し、自分の鞄を掴み教室を出た。