生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「そんなに時間経った?」

「1時間くらい」

「もう1時間経ったのね」

 ひとりごとのように呟き、布団の中で膝を抱えた。

 濡れた髪の毛を拭きながら、ベッドに腰を下ろしたタツキの背中を見つめる。

「千紗……」

「なに?」

「怒ってる?」

「当たり前よ。何で言ってくれなかったの?」

「言おうと思ってたんだけどさ、なかなか言えなくて……」

「すごく大事なことでしょう?

私達、今日から先生と生徒よ?私、タツキのこと“長谷川先生”って呼ばなくちゃならないのよ?」

 学校でどうやって接していいのか分からない。
 私の中で、タツキはタツキで先生ではないから……。

 軽いパニックに陥ってる私に気付いたのか、タツキは「でもさ」と呟きながら、私と向き合うようにベッドに胡坐をかいた。


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