時には、こんな始まり方も
「どうした?顔がタコみたいに真っ赤だけど?」


相変わらず意地悪な瞳のマサ君。

そんな風に指摘されると、ますます赤くなってしまう。

それこそ、体中の血液が集中したみたいに顔だけが熱い。




「マサ君。私、もうお酒飲まないから。だから、この事、忘れてくれないかな…?恥ずかしくて、自分が情けなくて、立ち直れそうにない…。」

「駄目だよ。」


「駄目って。」


酷いよ。そんな即答しなくてもいいじゃない。

マサ君ったら私をからかって楽しむつもりなの?

だけど、返ってきた答えは私の想像と全然違っていた。


< 41 / 66 >

この作品をシェア

pagetop