時には、こんな始まり方も
カラオケで盛り上がっているサークルメンバー達。

俺も失恋して以来、こんなに楽しいのは久しぶりだった。


あいつと別れた話を雫にしたんだけど、

「じゃ、私が慰めてあげる。ずっとマサ君が好きだったの。」

突然告白された。


酔ってんのか?


そう考えたけど、顔も赤くないし普通に話してるし歩いてるし。

「また、雫からかうなよ。酔ってんの?」


ここが飲み会の席だけに、一応確認してみた。

だって、こんな事言われ続けたら俺本気になっちゃうし。


「私は本気だよ。ずっとマサ君の事が好きだった。」

可愛い瞳をキラキラさせて俺を見つめながら答える雫。


ヤバイ。

ヤバイぞ、これ。


俺、絶対に雫にはまってしまう。


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