時には、こんな始まり方も
そうして俺が浮かれている間に終電の時間になり、サークルメンバーのほとんどは慌て帰って行った。


中には彼氏(等)に迎えに来て貰う子もいて、雫の友達の菜々もその一人だった。

だけど、菜々の家はここから近いらしく、終電を逃すといつも泊まりに行くと雫は話していた。

「菜々、帰ったけど…。今日は泊まらせて貰わないの?」

心配になったので尋ねてみた。

「うん、いいの。菜々は今日彼氏のところにお泊まりなんだって。家まで送ってくれるって言ってくれたんだけど、悪いから断ったんだ。」

ニコニコしながら答える雫。



じゃあ、帰りどうするんだ?


そう聞こうとした時

「そろそろお開きにするか。」

残っていたメンバーの誰かが言った。




時計を見ると午前1時半。


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