チョコと焼酎~   st.valentin



「あれ~、焼酎無いー」


い~カンジに酔いが回ってきたのにぃ。


私は、紙パックを振って竜二に差し出す。


はい、紙パックです。

学生さんは、お金がない。


「あ?


買い置きがあっただろ」



よく働くヤツだ。


コタツから出て、キッチンの棚から新しいのを持ってきてくれた。


「ほれ。


あんま、飲みすぎんなよ」


心配してくれるんだ。

ちょっと嬉しいかも。

言わないけど。



そーだ。


「ねえねえ、柴田のカノジョって、どんな人?


細いのに巨乳?


男好みの軆なんだ。


羨ましいのぉ」


「のぉ、って、オッサンか。


酔ってんのか?」



あー、だいぶ酔ってるわ。




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