オバサンだって恋したい!!
美園と俺は親子に変わりはない。



この気持ちを美園に絶対知られたくない。



湯船に二人で浸かりはしゃぐ美園。



まるで子供みたいだ。



「拓也何年ぶりだろうね。こうして親子で入るの。こんな情けない母親で、ごめん。でも母さんの事嫌いにならないでね。大人になった息子とお風呂入るなんて、笑われちゃうね。母さんは拓也が大好きだよ。」



そう言って美園が俺の額ににキスをした。



俺の理性がぶっ飛びそうになる。



「美園俺も好きだよ。」



「拓也、母さんドキってしちゃった。息子にドキドキなんてあり得ないのに。もう拓也が美園なんて言うからいけないんだよ。」



「俺は昔から母さんの事美園って呼んでたよ。」



あ、そうだったねと笑う美園。



《美園愛している。》その言葉を呑み込む。



美園を抱き締めたい気持ち抑え、「俺先に出るから。」



俺は美園を残して風呂から出た。








< 45 / 151 >

この作品をシェア

pagetop