オバサンだって恋したい!!
美園を迎えに行くメールをすると、名古屋に出張になったから、帰りは遅くなると返事が来た。



俺は会社で待つ事にした。


だけど美園はその日帰って来なかった。



俺は家に帰る気になれず、車の中で美園帰りを待った。



明け方美園と連絡が取れた。



何処かに泊まったらしい。


誰と?



なんか気になる。



美園が何か隠しているようで気になって仕方なかった。



俺は美園の会社の駐車場に車を止めて、美園の帰りをひたすら待った。



8時過ぎ美園が乗った車が駐車場に入って来た。



俺は車を下りて、美園が乗った車に近づいた。



やはり美園は一人ではなかった。



美園の横に座っている若い男、俺と年はそう変わらないだろう。



俺は助手席を開けて、美園に声をかけた。



「母さんおかえり。」



運転席に座っていたその男が車を下りた。



「君が拓也君、俺は昨日本社から来た早瀬拓海27才。小川君の上司になります。」




この時はまだ分からなかった、俺のライバルになる早瀬係長。








< 48 / 151 >

この作品をシェア

pagetop