ライフ ライセンス
「俺がここ迄昇格できたのは、貴子の存在が在ったからなんだよ。ちょっとすれ違いすぎてたみたいだな。」
「あたしはエステティシャンとしても、ホステスととしても人を癒す仕事をして来たの。宏はあたしを癒してくれる。でもあたしは宏に何もしてあげられてないじゃない。」
宏がゆっくりと口を開いた。
「俺は貴子の努力している姿を見るのが大好きなんだよ。ホステス始めたのは留学のためなんだろ?貴子の行動力は俺には無いものだ。
貴子が急にホステスを始めた時、何も言わなかったのは貴子の心の変化まで読み取れなかったけれど、それは俺が勝手に時が来れば貴子が俺に話してくれるって信じていたから。そんな風に勝手に信じちゃうくらい、俺は貴子に惚れているんだよ。
いいか?そこまで想えない人と俺は人生を共に歩む気はない。
何れはホステスを辞めさせて夜は時間を共有したいと思ったんだ。俺は夜、会社から帰ってくる。そこには貴子が居る。
なるべく寂しい思いもさせないよ。」