恋スル運命
『緊張してるんじゃなくて、気負いすぎだろう』





「だって上品にしてなくちゃ・・・」




気負うくらいじゃなきゃボロが出るかもしれないのよ?それくらいじゃなきゃダメなのよ。





『ジョージのにまで無理する必要がどこにある?お前の家柄も育ちも知って、それでも妻として迎え入れてくれたんだろ?だったらそんなムリして上品にする必要はないだろうが』




「っ、。けれど、それじゃジョージさんに恥をかかせてしまう!」





思わず大声で反論してしまい、バツが悪くて口を噤む。




そんな私を見てカイはなぜだか満足そうな顔をした。





『確かに屋敷を一歩でたら、ヴェルレール家の、ジョージの嫁としての立場をわきまえた行動を心がけるべきだが、それを屋敷内でまでする必要はないんだ』






「・・・あ」




『感情を我慢するな。いいんだよそれで。屋敷で自然に笑うお前の姿を見ることが、ジョージも、側で使え働くものも喜ぶ』





カイがそういうと、ユーリが思い切ったような顔をして私にこう言った。




『サラ様、実はお屋敷のみなさんに聞かれたんです。
サラ様がくつろげないのは自分たちの働きが至らないからではないか、と』





それはない、と否定しておきましたけど、と続くユーリの言葉が、とても遠くから聞こえた気がした。





それほど、2人が言ったないように衝撃を受けたのだ。






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