恋スル運命
『沙羅!』




目的のお店まで後数メートルといった所で聞き覚えのある声に呼び止められた。




「美緒!調度良かった。一緒にお店に入ろう?」





声をかけてきたのは今日私を誘ってくれた主催者の美緒。





私と同じくこの間一緒に買い物へ行った時に選んでたワンピースにジャケットを合わせて可愛く仕上げてて気合いが入ってる。




『うん!大輔さんたちも少し前に到着したってメール来たの!沙羅に期待しててって大輔さんから伝言あったよ』





美緒の言葉に思わず頬が緩んだ。




大輔さんは最近出来た美緒の彼氏。
職業はお医者様。

地位もあれば顔も良くて、その上美緒にベタ惚れな大輔さん。



かなりの優良物件をゲットした美緒のおこぼれにあずかるべく今日は大輔さんの知り合いを集めてもらっての合コンが開かれるんだ。




その大輔さんが期待しててって言うんだから相当のエリートな人なんだろうな〜。





「本当今日は期待してるっ。楽しみ〜」





ウキウキ気分で美緒と2人お店のドアを開け、これから出会うであろう人へと思いを馳せた。





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