恋スル運命
入り口で大輔さんの店員に名前を告げて案内されたのは奥の方にある個室。




さすが大輔さん。
個室で合コンなんてかなり親密になれる確率高くなっていいんじゃない?





通された席へと向かうと大輔さんとその隣にグレーのストライプのスーツを来た男の人が座っていた。




見た感じ、清潔感があってさっぱりした顔立ち。




大きすぎない目に通った鼻筋。ノンフレームのメガネが嫌味なく似合うハンサムな部類にはいる顔立ち。




外見は合格だ。なんて上から目線で見つつ笑顔を向ける。





大輔さんの向かいに美緒が座って、私もその隣に…って思ってたのに。





そのメガネハンサムさんの前にはすでに見知った顔の子がちゃっかりと座っていた。





『美緒さんに沙羅さん、こんばんは』





いつもよりワンオクターブ高い声で言った子。




美緒と私の職場の後輩の萌花だった。





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