身代わり姫
王宮に行ったパメラは、夜遅くに帰ってきました。


入り口の扉の前に立ち、帰りを待ちわびていたレオノーラは、パメラが馬車から降りるのももどかしく、グラディス王女はどうなっているのかと聞きました。


「とりあえず、熱いアキナシのお茶を入れとくれ。話はそれからにしよう」


疲れた様子のパメラに、ティーポットいっぱいのお茶を淹れ、ティーカップに注ぎながらレオノーラはさっきの質問をしました。


パメラはゆっくりとお茶を飲み、口を開きました。


「昨日の夜遅くに、やっと早馬が一人戻ってきてね。グラディス王女はこちらに戻って来ている途中らしいよ。あと5日もすりゃ、帰ってくる」


「ああ、よかった……」


レオノーラは、ほっと安堵の溜め息をつきました。


「それで、何で今まで戻ってこなかったのさ? 連絡もなしでさ」


リュイがテーブルの上に置かれたクッキーを、カリカリとかじりながら聞きました。


「王女はね、呪いをかけられたらしい」


「呪い!?」


リュイ用の小さなティーカップにお茶をそそごうとしていたレオノーラは、驚いた拍子にリュイのカップを割りました。


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