振り向け ~強引なkiss~
「俺、中学ん時から美保のこと好きだったんだよね」
俺は幼稚園ん時から好きだったけどな。
「たまたま高校も一緒になって、最近ますます綺麗になっていく美保のこと見てたら……我慢できなくなった」
謙二郎は遠い目をして、寂しそうに笑った。
「で、何回か美保に告ったんだよね」
「何回か!?」
こい……つ!
俺が見てないところで美保に何回もちょっかい出してたのか……!
「でも何回告っても『好きな人いるから』って断られた」
え……?
「誰だよ!?
おい!
誰だよ!?
その美保の好きな奴って……!」
「お前ホンット馬鹿だな」
謙二郎が俺に軽くデコピンする。
そして、深くため息をついて笑った。
「……お前だよ」