SEASONS
だからやっぱり初対面の人は苦手だけど、ちゃんと話さなきゃ!
私は朝倉たちの集まりに行くことにした。
明日は土曜日だし、学校は休み。
だから、夜遅くまで話せる。
「お母さんにメールしなきゃ」
私はそう思って、ケータイを取り出して今日は遅くなるとだけ書いて送信。
終電で帰れば、お母さんは怒らない。
「朝倉の他に何人くらい来るの?」
「5人くらいかな?」
えっ、思ったより…
人数多いような気がする…。
あれー?なんでだろう。笑
とりあえず頑張ろっと!
この挑戦しようとしない自分の悪いところ。頑張って修正しよう!
「席着け~」
次は数学で、先生がもう疲れたと言わんばかりの顔で入って来た。
私は千尋とバイバイして、前から4番目、窓側の自分の席に着いた。
この席は前過ぎず、後ろ過ぎず、窓から運動場が見えて私のお気に入りの席だ。
「コンッ…」
私は背中を叩かれた。
ん…?
誰だろう。
そう思った私は後ろを見た。
私はいつも周りを見たりしないので、後ろの席の人でさえ知らなかった。