執事と羊
本当はダンスパーティーなんて
行かないで閉じ込めてしまいたい。
羊様と踊って欲しくない。
でも、今は執事の身
「ハァ......後どれくらい我慢すれば...
いいのだろうか。」
自然とため息がでて
1人憂鬱になる。
隣に美優お嬢様がいるのに
近付けない執事とお嬢様の関係。
この際、正体をばらしてしまいたい。
とにかく、自分を押さえ込むことで
精一杯になりそうだ。
それから、美優お嬢様が寝たのを
確認してお風呂場に向かった。
「あら、宝井さん。」
「奥様、こんな時間に....
何か用事でも?」
「別にないわよ?
部屋にもどるだけ。」
「そうでございましたか。」