からんころん
「そら悪ぅござんした!つうか元不良に言われたかねぇよ」
「う…私はねぇ!」
「はいはいわかってるよ、肩書きだけなんだろ!」
「そうよっ!」
「でも素質あるんじゃねぇの?意外と」
「え、そうかな?…って、そんな素質いらんわっ」
後部座席で実果子と誠也は漫才をしている。
「夫婦のな…」
「え?晴さん何か言った?」
「何も。おまえら仲良いなぁ」
「違うんですお兄さん!こいつが人からかって勝手に楽しんでるんですよ!」
「何言ってんだよ。おめぇもからかわれて楽しいだろ」
「んなわけないでしょ!あー疲れる!」
「おめぇも眠くなったら俺の肩貸すぞ」
「だーれが」
青信号手前で晴紀は急に車をとめた。
「…あれ?青だよ晴さん」
「おまえらもう降りろ。俺は千夏連れて帰るから」
「え?…え、ちょっと?」
「はいはい!」
晴紀はニコニコしながら2人を引きずりおろし、帰っていった。
「……なぜ?」
「…あんたがお兄さんを怒らせるようなこと何かしたんじゃないの!?」