冬の終わり


「よくこんなところまで
わざわざ持ってきたわよ。
本当に。………はあ。」

持って上がろうと机に手を
掛けたその時だった。

あいつが息を切らしながら
走ってきた。

「相良さんがいなかったから
俺探しにきたんだ!はーあ。
そしたらこんなとこに!」

私は唖然とした。


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